2016年12月14日水曜日

【不思議な話】蒼い目をした鹿がいてずっとこっちを見ている 後編2

731 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:02:47.94 ID:2NoXfig20.net [28/32回]
硬筆教室の日。あの箱の日から教室は休みが続いたり変則的に時間が変わったりしていた

後から分かったけど先生はマジで調子が悪かったらしい
最近母から聞いたが癌だったみたい
高齢なので進行がゆっくり?なので自宅療養にしていたらしい

ここらへんからなんか記憶が飛ぶ
たぶん硬筆の最後の日(これ以降先生の家に行った記憶がない)
例によって暗くなったけれど、昼間に何度か先生の家に行ったことがあったので
今度は迷わず家に帰っていた
怖かったけど正直箱の家にさえつかなければ柵もないし普通に帰れると思った


732 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:06:44.27 ID:2NoXfig20.net [29/32回]
結論から言うとやっぱり箱の家はありませんでした 
でも見つける気もなかった。もう池の夢を忘れたいと思っていた 

坂を下っていると普通に市営住宅の坂の電話ボックスのある道に出た、いつもの道。 
そのまま行くと民家(なっちゃんち)に続くぬるぬる道がある。これは左手 
そこは通過するときドブ臭い 
鬱蒼としてて空気も通らない感じの道で昼間でも気味悪い 
ここは普段急いで通り過ぎるし絶対見ない場所 

このぬるぬる道に誰かいた 
ぬるぬる道の場所は下に街灯があるのに上の入口から見ると真っ暗 
縦に空いた洞穴と形容するのがいい感じ、その際を通ると足音がすごく響くんだよね 
怖いから全速力したいんだけど、 真っ暗だし 
走ると前につんのめって転ぶ(経験あり)ので走れない 
静かに早足していたけど、確かに誰かのフーフーいう声がしました



733 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:08:22.45 ID:2NoXfig20.net [30/32回]
フッーフッーっていうかハーッハーッていうか息っぽい感じ。 
もう足がすくんでしばらく固まったよ 

確かめる勇気なんてないし、はっと我に返ってからは全速力で走った 
徘徊しているキ○ガイが潜んでいるんじゃないかと思って 
捕まった時の言い訳ばっかり考えていた 

坂を下って曲がる(自動販売機の駄菓子屋にたどり着く道の手前) 
で振り返ったら真っ暗だし誰もいなかった 
けど、向かいの上り坂に電話ボックスじゃなくて 
裸電球が見えた気がしてガタガタ寒気(幻だと思うが…) 

その日なんと家に帰るとドラマの最終回のエンディングが流れていた 
時刻はなんと22時半……



734 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:10:02.57 ID:2NoXfig20.net [31/32回]
この話、何年か経っても鮮明に覚えていて、親に 
「あの日硬筆終わって10時過ぎて家に帰ったよな?」 
「9時とか、遅い時間に一人で帰ってたよな?」と聞いても 
「そんなわけない、子供をそんな遅い時間に一人で帰らせるわけがない」とか 
「硬筆はあんたが途中で面倒やって言って辞めたやんか」とか 
「大体、先生は体が大変で公会堂やめてから教室やっとらんかったやろうが」とか言ったんですよ 

でもドラマの最終回の様子とかエンディングの曲も鮮明に覚えているし 
親も姉もそれに夢中で私の帰宅に気が付かなかったのも 
全部全部はっきり覚えているんです



735 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/27(土) 20:12:10.45 ID:2NoXfig20.net [32/32回]
池の夢ですが、硬筆教室にもいかなくなり 
あの市営住宅とぬるぬる道ルートを全く通らなくなったら(危険だと言われていて、 
しばらくして明るい街灯がついた) 
自然と見なくなりました 
ぶつ切りの沼のシーン以来、今日まで一度も見ていない 

でもあの白い柵を越えてトントントンと下りると綺麗な池があって 
美しい草原があって、蒼い目の鹿がいたのは本当に草の匂いまで鮮明で 
本当の事みたいにすごくリアルで、今でも何か機会があったら 
走って行ってそこに行けるんじゃないかと思うくらいです 

オチなくてごめん 
見てくれた人ありがとうございました 

ちなみにその後キ○ガイ女はどうやったのか車を手に入れて(白のダイハツ軽) 
市営住宅以外もうろつくようになり、コンビニや田んぼのそばで 
真夜中車を止めて寝ている姿が何度も目撃される 

真夏でもマスクと分厚いセーターを何重にも巻き 
異様に着ぶくれている、現れるのは決まって夜、直視はできない

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